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金沢工芸本Vol.3



横山一榮 吉祥蒔絵 燗鍋

横山一榮 吉祥蒔絵 燗鍋
 金沢漆器の起源は、三代藩主・前田利常が指導者として五十嵐道甫を招聘したことに始まる。五代藩主・綱紀の頃には御細工所の整備、工芸品を収集した百工比照など、漆芸をはじめさまざまな伝統工芸を育成した。
 この「燗鍋(かんなべ) 」もそうした器のひとつで、燗酒を供する際に使うもの。茶事やハレの日、また大切な客人をもてなす際にふさわしい逸品である。

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