第1回 加賀繍のジャケット&ショール
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加賀繍には、肉入れ刺繍やボカシの技術、金糸銀糸の多用などさまざまな伝統的特徴があり、繊細で豪華な表現はこれまで和服や和装小物に取り入れられてきました。その伝統の技を現代的なデザインに取り入れて制作されたのが、『加賀繍のジャケット&ショール』です。 技術、紋様など加賀繍の持っている力をどう現代に切り替えるか。目指したのは”カワイイ”ということ。そして、洋服の世界に溶け込んで、今の人たちに受け入れてもらえるもの、ということです。伝統と、現代を捉え未来へと目を向けるプロセスが、加賀繍という接点で見事に融合し、好評を博しました。和服の世界に生きてきた加賀繍作家の方々にとって、今回洋服の世界を見ることができたことは大きな意義となるのではないでしょうか。ここは到達点ではなく、ひとつの通過点ということかもしれません。加賀繍という伝統の大樹に咲く新しい可能性の花は、まさにこれから開いていくのです。 |
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