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金沢の伝統的工芸品 加賀友禅
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宮崎友禅斎
加賀友禅の起源は室町時代、加賀独特の加賀友禅の起源は室町時代、加賀独特の技法であった梅染(無地染)にさかのぼります。 かつて加賀は絹の産出国とされていたこともあり、小松産の絹が「加賀絹」として全国に知られるようになりました。加賀友禅は、その加賀絹に施された「加賀染」が源流となっています。 その後、扇絵師として京都で活躍していた宮崎友禅斎が加賀を訪れ、衣装の彩色を手掛けるようになり、「加賀友禅」の名称が生まれました。
図案作成から始まる十以上の製作工程はすべて職人たちによる手仕事。いく人もの手を経て生まれる気品に満ちた美しさ、それが現在の加賀友禅です。
加賀友禅の特徴は、五彩といわれる藍、臙脂、黄土、草、古代紫を基調とした多彩調で自然風物を写し取った絵柄と、落ち着きのある上品な色調にあります。写実的な草花の絵柄に三色のぼかしをいれ、虫食いと称して葉に穴をあけるといったアクセントを付けることで、自然美を巧みに描き出しています。
また、技法のひとつ、「糸目糊」は挿色の防線が主目的ですが、葉筋や水の流れなど細かい白上りの線が装飾効果を高めています。 金沢の冬の風物詩である「友禅流し」は、生地に着いている糊や余分な染料を洗い流すため、きれいな流水に生地をさらす工程で、この時糊が流れた跡が白く細く残り、この線の美しさが加賀友禅の美しさを一層引き立ててくれるのです。
こうした加賀友禅の伝統はいまも受け継がれ、数多くの作家が精力的に創作活動に取り組んでいます。
加賀友禅の技法を応用し、現在インテリアとしての商品開発が進められています。
加賀友禅をインテリア用品に活用する試みは今回が初めて。 これまで天然素材は扱いにくいため、活用方法などについては敬遠されてきましたが、友禅染めの絹によれない加工を施して、ロールスクリーンとします。あくまでも手書きの風合いを損なわないように取り組み、2004年春の完成を目指します。
・着物を着たあとは、表裏ともに異常がない事を確認し、1、2日陰干しをしてからタンスにしまって下さい。
・着物は空気の乾いた日にタンスから取り出し、ときどき風を通してください。
・シミなどの汚れがあった場合には自分で処理をせずに、なるべく専門の染色補正業者に出して下さい。
・衣類用の防虫剤は、必ず一種類のみでご使用下さい。