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匠紹介  水引職人・津田剛八郎

津田剛八郎
TAKUMI Face
津田剛八郎(つだ ごうはちろう)
妻である千枝さんとともに津田水引折型の三代目として津田流の技を今に伝えている。大阪万博での実演やテレビ・雑誌にも多く紹介されている。昭和60年天皇皇后両陛下の目の前で実演、献上。
 

 贈る気持ちを表す水引は、結納などの慶事には欠かすことの出来ないもの。華やかな結び方を好む加賀百万石の気風は、水引細工をより複雑で優美なものへと発展させた。発展を語る上で欠かせないのが故津田左右吉氏。幾筋にも束ねた水引で装飾結びの基本「あわじ結び」を重ねて結んでいき、形を編み上げたのが、内裏雛や鎧具足などの水引人形である。後には皇室献上など数々の栄誉を受けるほどの様式美を築き、二代目梅さんの手により芸術的評価を得、三代目剛八郎氏と千枝さん夫婦、四代目夫婦にと受け継がれている。
水引
水引
 店頭には、熨斗袋を求める客が後を絶たない。和紙の風合いを活かすように折り、風合いを活かすように水引をかける。そこに心を込めて祝いの言葉を書き記す。白、赤、金、墨の見事な調和が端正な洗練味を醸しだす。贈ってももらっても嬉しい。この地に水引文化が根付くゆえんである。





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