陶芸家・長谷川塑人
長谷川塑人(はせがわ そじん) 昭和10年金沢市生まれ。幼少より絵画を好み、21歳の時に、中村梅山の門をたたく。以来、九谷焼の道で独自の世界を歩んで来た。日本伝統工芸会正会員。 |
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高校の機械科を出て、自動車メーカーに一旦は入ったが、縁があり、故中村梅山の弟子となった。一日中、土をこねる仕事が与えられたが、これが不思議と抵抗がない。放っておかれて仕事をさせられる在り方が自分に合っていた。ありがたいな、と思ったという。そこでは九谷焼の基礎を学んだ。三十歳を前に独立。陶房は金沢刑務所と寺の墓場の間に作った。その寺の住職がつけた名前が「塑人」である。初めて日本伝統工芸展で初入選した作品は鉄で絵を描いたもので、底のところのめがはずれて歪んでしまったのだが、そのひずみが気に入って出品したものだった。以来、考えを深め、また、自然の流れを体得するように作品作りと取り組んできた。
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