ブックタイトルステキ Vol.18
- ページ
- 2/20
このページは ステキ Vol.18 の電子ブックに掲載されている2ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは ステキ Vol.18 の電子ブックに掲載されている2ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
ステキ Vol.18
sutekiKanazawaTraditionalArts & Craftsvol.182 0 1 8C O N T E N T S03特集金沢伝統工芸四〇〇年の価値04加賀友禅×美の品格一枚のきものに満ちる武家文化の美意識06金沢九谷×日々の装い文化を受け継ぐ鮮やかな色絵<今号の表紙>まきえすずりばこあきの秋野蒔絵硯箱江戸時代初期五十嵐道甫作個人蔵国指定重要文化財縦24.0横22.0高さ4.8(cm)いがらしどうほ金沢で加賀蒔絵の基を築いた五十嵐道甫の代表作の一つと伝えられています。五十嵐道甫しんさいは足利義政に仕えた蒔絵の名工信斎の孫で、加賀藩祖前田利家に京都から招かれ、寛永年間に加賀藩三代藩主前田利常に仕えました。やすりふん箱の甲面から側面にかけては、金の鑢粉を全いかけじ体に蒔き詰めた沃懸地に、桔梗、女郎花、菊などの乱れ咲く秋の野辺が絵画風に描かれており、その上には銀鈑の三日月がかかっています。桔梗や菊の花には青貝や金の鈑、草の実には珊瑚を嵌め、彩り鮮やかに咲き乱れる秋草を美しく表現。蓋裏から内面には、都城や水景が、山を背景に描かれ、表裏とも室町時代の様式を伝えた精巧な技法によって、江戸初期の蒔絵特有の趣きとともに、細緻な技法が尽くされた気品の高い作品となっています。08金沢漆器×目利きの技豪奢な美しさと堅牢さ10金沢箔×普遍の美「日本に金沢箔あり」といわれるゆえん12加賀?×繊細さと優美さ「祈り」から「飾り」へと昇華した刺?の美14金沢仏壇×伝統と革新綺羅星のごとく集結する「七職」の技16金沢の希少伝統工芸17金沢伝統工芸ショップガイドみこし御うめばちもんにょぎまきえ蒔絵梅鉢紋女儀輿(左ページ写真)18世紀/江戸伝加賀藩細工所石川県立美術館蔵石川県指定文化財幅144×奥行88×高122(cm)よしやす加賀藩14代藩主前田慶寧の六女貞姫が養女として金沢市にある専光寺に入寺した時に使用されたと伝わります。加賀藩の紋所である梅鉢が、黒漆塗地に金の高蒔絵によって整然と配され、全体として非常に均整のとれた形と優美で気品のある加飾とが美しい調和を見せています。●本誌について「ステキ」は、(一社)金沢クラフトビジネス創造機構が発行する情報誌です。世界で初めて、クラフトの分野でユネスコより創造都市として認定された金沢市。この「ステキvol.18」では、「金沢伝統工芸四〇〇年の価値」と題し、世界に誇れる金沢伝統工芸の素晴らしさを、藩政時代へとさかのぼり探りながら、現代につながる魅力を伝えてまいります。suteki2