ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

ステキ Vol.17

s u t e k i 6金沢漆器 - 蒔ま き絵え 体験 -1.筆に漆を含ませて絵を描く職人さながらの蒔絵を体験。 2.漆を塗った絵の周りにつけたい色の粉を置く。 3.筆を使って絵の中に粉を掃きかける。 4.粉が定着するときれいなグラデーションに。 木地の山中漆器、塗りの輪島塗、加飾の金沢漆器とそれぞれの特徴と高度な技術が融合し、石川県は高級漆器の産地として注目されています。 その中で、金沢漆器は加賀藩政期から発達した伝統技法を今に受け継ぎ、繊細で華麗な図柄の加賀蒔絵が特徴です。 大切な人への贈答品に好まれ、県外から買い求めにくる方も多いとのこと。そのような金沢漆器の技術の高さに興味を抱き、漆器づくりの最終工程である加飾「蒔絵」とは、どんなものなのか体験してみました。(株)能作 〈 取材協力店 〉P23 B-3金沢市広坂1-1-60Tel 076-263-8121料 盆3,240円時 10時~19時(体験は10時30分~、13時30分~)休 水曜(祝日の場合は営業、8月は無休、年末年始は休業)交 JR金沢駅から北鉄バス香林坊方面行きで約8分、香林坊下車、徒歩約5分※体験では代用漆を使用しています。 かぶれることはありません。要予約所要時間60分~体験ショップガイド 「蒔まき絵」とは、金や銀などの粉を蒔き、図柄に色をつけていくことから、そう呼ばれています。同じ金を使った装飾でも、金を貼るのではなく、粉を〝蒔まいて?加飾する技法を示します。 図柄に漆を塗り、その周りに粉ふ ん筒づ つや筆を使って粉を落としていきます。粉筒の先には網目がついていて、粉の大きさに応じて変えていきます。 周りに落とした粉を外側から内側に筆で少しずつ掃きかけ、このとき、漆が接着剤の役割を果たします。複数の色の粉を蒔き、それが混ざるよう調節していくと、美しいグラデーションが生まれます。ここにさらに漆をかけて研いでいく「高た か蒔絵」や「肉しし合あ い研と ぎ出だ し蒔絵」といった高度な技法のほか、金銀の蒔絵と併用して、貝殻や卵の殻を使う伝統技法を活かして、加飾技法を高めています。 近年では、木地に漆を施すだけでなく、ステンレスやガラスに加飾したり、洋風な文様も好まれ、加賀蒔絵の魅力を広げています。? 粉を蒔いて、絵を描く加賀蒔絵粉筒で粉を蒔く。感想粉を定着させる漆の優れた性能に驚きました。予想以上にきれいに仕上が、旅行のおみやげにぴったり。珍しい体験ができて、いい思い出になりました。り12 34