ブックタイトルステキ Vol.17
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ステキ Vol.17
s u t e k i 10伝統工芸の魅力に浸る撮影協力/(株)能作 P23 B-3 欅千筋中棗なつめ 永遠色&久遠色 箔座ひかり藏高度なろくろ技術で、美しいフォルムに細かな筋を装飾挽きした中棗。表面には純金プラチナ箔(手前から永遠色・久遠色)を施し、内側は欅の美しい木目を活かした拭き漆仕上げになっています。松まつ岡おか 翠すい晃こう 作金澤細描画六角香炉九谷焼 鏑木商舗金地に豪放磊らい落らくな色絵と、それとは対照的に精緻な模様を施した金唐草。金沢九谷の伝統技法が光る香炉です。 さまざまな伝統工芸を体験する中で、加賀藩の歴代藩主による文化政策により、茶の湯が町民まで浸透していた歴史背景を知りました。 また、金沢は藩政期から420年以上にわたって戦禍に遭わなかったため、数多くの伝統工芸が残り、今も茶道が盛んです。市内には、気軽にお茶を愉しむことができる施設が多くあり、早速、出かけてみました。 そこには、大樋焼の抹茶碗をはじめ、金箔で装飾した棗なつめ、茶席の準備が整った合図を鳴らす銅鑼、茶の湯釜など茶の湯を通して育まれたさまざまな伝統工芸品がありました。それらを目にすると、加賀藩ゆかりの技が今の暮らしの中に生きる、金沢の新たな一面に触れることができました。茶の湯を愉しむ