ブックタイトルステキ Vol.16

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ステキ Vol.16

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概要

ステキ Vol.16

着物が家族の歴史を紡ぐ臙えんじ脂色に大胆な牡丹柄が映える加賀友禅の振袖。模様の外側から内側へと入れられた“ぼかし”の手法により際立つ美しさが演出されている「着物をもらっても、まめにお手入れできないし」と言っていた娘は結納の準備で着物を試着した途端、「着物を着ると背筋がしゃんとして、見慣れた風景が違って見えるのね。これからは特別の日の晴れ着だけでなく、ちょっとお洒落したい時の普段着としても着るわ」とすっかり着物ファンになりました。その嬉しそうな顔を見ていたら、嫁入り道具として加賀友禅の留袖を新たに誂えてあげようかと思います。仕立て直すことも、染め直すこともできる加賀友禅は母から私、私から娘、いつの日か娘から孫へと受け継がれ、「家族の物語」を紡いでいくことでしょう。金封を包む加賀?の包み袱紗と古こぶくさ帛紗(右上)/いずれも加賀?IMAI5 s u t e k i