ブックタイトルステキ Vol.16
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ステキ Vol.16
りして、ずっと見ていても飽きないよ。「さあ、お参りするぞ」とお父さん。いつもここに座って手を合わせるんだけど、なぜだろう。おばあちゃんがロウソクに火をつけていると、弟が「これちょうだい!」と飾ってあったお花に手を伸ばした。お母さんはあわてて止めたけど、おばあちゃんはニコニコ笑って言った。「このお仏壇はね、ずっと前に、金沢のそれは腕のいい七人の職人さんが手間暇かけてつくってくれたのよ。小さいけれどお寺と同じで仏様がいらっしゃるの。お花は仏夏休み、私は家族で金沢のおばあちゃんのところに遊びに行った。おばあちゃんはいつも「大きくなったね」と私と弟の頭を撫でてくれる。おじいちゃんは私が小さい頃に亡くなったけど、遊んでもらったことを少し覚えているよ。写真を見ると、優しい目がお父さんに似ている。おばあちゃんの家の畳の部屋には、大きな扉がある。開けると金色に輝いていて、びっくりするほど細かい彫刻があったり、あちこちに動物や草花の絵が描いてあった自然と手を合わせたくなるのは時を超えて受け継がれる職人の技と、家族の絆を感じるから家族の絆祈りの心をかたちにする金沢仏壇の七職の技心いやすひと時が家族のこころをつなぐつなぐ物語四扉と仏具を飾るスペースを一体化させ収納型にした「厨子彩いろどり」(山田仏具店)幅39×奥行20×高さ28cm 表面正面仕上:本漆仕上げ うるみ色金糸の刺繍が荘厳な打敷加賀?「二羽鳳凰」/加賀?I MAI加賀?「数珠入れ」/くらしこs u t e k i 16