ブックタイトルステキ Vol.16
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ステキ Vol.16
手塩にかけて育てた愛娘が嫁ぎ、目に入れても痛くないほどかわいい初孫が誕生して悠々自適の日々。孫の祝い行事も一段落して、経済的なゆとりもできた。とはいえ、長年連れ添ってきた妻とあちこち旅行しても何か物足りなさを感じることもある。普段の暮らしをもっと充実させたいと考えた時、思い浮かんだのが食器だった。毎日を彩る食器に伝統工芸品を用いれば、いつもの食卓がワンランク上に引き上げられるのでは、と閃ひらめいたのだ。ところが締まり屋の妻は「伝統工芸というと高くありません?」と気乗り薄の様子。そこで先日、伝統工芸品を扱うショップの主人から聞いた話を受け売りすることにした。自分たちのために選んだ伝統工芸品とともに過ごす充実した時間夫婦使えば使うほど増す味わい心いやすひと時が家族のこころをつなぐつなぐ物語三「菊幾重にも重なるバラの花を伝統的な金沢箔で表現したペアグラス唐草治部煮椀」と「尺2色紙違い折敷」(能作)「オフリールロゼ シャンパンペア」(箔一)s u t e k i 12